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OverrideA4-C8-plugins.ini.html

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Overrideとplugins.ini †

Sleipnir2.30正式版から利用可能になった、強力な上書き対策方法を紹介します。この方法を利用すると、Sleipnirのアップデート時に(プラグインのチョイスやメニューのカスタマイズといった)設定を上書きされなくなります。

ご注意! 2.46正式版から「plugins.ini」の設置場所が変更になりました。下記の説明は主に2.46以降を対象として書かれています。

作業手順の概略 †

上書き対策機能を利用するための作業手順を簡単に示します。作業はSleipnirを終了した状態で行って下さい。

まず作業前に現在の状況を確認しておきましょう。

  1. Sleipnirのインストールフォルダを確認する。
    ※Sleipnirをインストールした場所。通常は「C:\Program Files\Fenrir & Co\Sleipnir」になる。
  2. 現在使用しているスタイルを確認する。
    ※どのスタイルファイルを使用しているか、ということ。「インストールフォルダ\prefs\prefs.ini」に記されている
    ※参考:Tips|プロファイル設定ファイル
  3. 現在使用しているスタイルファイルを確認する。
    ※どのプラグインを読み込むか指定されているファイル。「インストールフォルダ\styles\スタイル名.ini」。
  4. Sleipnirのユーザー設定保存フォルダを確認する。
    ※「Favorite.ffv」というファイルがある場所。
    ※Windows 98、Me、2000、XPの場合は、通常「インストールフォルダ\settings\ユーザー名」になる。
    ※Windows Vistaの場合は、通常「C:\Users\ユーザー名\AppData\Roaming\Fenrir & Co\Sleipnir」になる。

「plugin.ini」を利用するための作業手順は以下の通りです。

  1. 現在使用しているスタイルファイルを参考に、新しいスタイルファイルを書く。
    参考:スタイルファイル
    参考:Tips|プラグイン設定スタイルファイル
  2. 書いたスタイルファイルを「plugins.ini」というファイル名で「インストールフォルダ\prefs」に保存する(既に存在する場合は上書きする)。
    ご注意! Sleipnir2.45以前の場合は「インストールフォルダ\settings\ログイン名\setting」に保存して下さい。

「Override」フォルダを利用するための作業手順は以下の通りです。

  1. 「ユーザー設定保存フォルダ\setting」に「Override」という名前のフォルダがなければ、これを作成する。
    ※「ユーザー設定保存フォルダ\setting」は「user.ini」のある場所。
  2. 「インストールフォルダ\resourses\languages\スタイル名\言語名」。から、カスタマイズしたいリソースファイル(「~.xml」や「~.ini」)を選ぶ。
  3. テキストエディタを使って、ファイルの内容をカスタマイズする。
    参考:XMLクイックリファレンス
    参考:Tips|独自形式リソースファイル(拡張子 .xml)
    参考:SearchEngineList.xml
    参考:FAQ|Q. SmartSearch の「キーワードをウェブから検索」を Google などのエンジンにしたい
  4. カスタマイズしたリソースファイルを、元と同じファイル名で「Override」フォルダに保存する。
    ご注意! ファイルはBOMなしのUTF-8で保存して下さい。BOM付きのリソースファイルは正常に読み込まれないことがあります。
    参考:用語辞典|Unicode
    参考:用語辞典|UTF-8
    参考:用語辞典|BOM

plugins.iniの役割、スタイルファイルとの関係 †

「plugins.ini」も、スタイルファイルも、「使用するプラグインの取捨選択」「パネルやDockなどの配置順序」を記述したものです。

ただし「pluginis.ini」が置かれているとスタイルファイルは使用されなくなります。

  • 「plugins.ini」が置かれている限り「prefs.ini」で指定されたスタイルファイルは読み込まれません。常に「plugins.ini」に記したプラグイン構成が使用されます。

「plugins.ini」の書き方は、InheritStyleFileキーでリソースフォルダを指定できること以外、スタイルファイルと同じです。

  • 「plugins.ini」の「[Property]」セクションに「InheritStyleFile=スタイル名」を記述すると、「prefs.ini」で指定されているスタイルのリソースフォルダではなく、「InheritStyleFile」で指定したスタイルのリソースフォルダが使われるようになります。

「plugins.ini」はSleipnirのバージョンアップをしても上書きされません。「plugins.ini」を置くことで、自分流のプラグイン選択を保護できます。

なお、プラグインマネージャでプラグインの有効/無効を変更した際、SmartInstallerを用いてプラグインの追加を行った際には、自動的に「plugins.ini」の内容も更新されます。「plugins.ini」を手作業で書き直す必要はありません。

Overrideの役割、リソースファイルとの関係 †

「Override」フォルダに置いたリソースファイルは、指定スタイルに関係なく、最優先で使用されます。

Sleipnirがリソースファイルを読み込む優先順位は、以下のようになっています。

  1. 「Override」フォルダにあるリソースファイル(「~.xml」「~.ini」)が読み込まれる。
    ご注意! Sleipnir2.48現在、拡張子が「.ini」のリソースファイルは「Override」フォルダに置いても読み込まれません(一部を除く)。
  2. 「Override」フォルダになかったものは、「prefs.ini」指定のリソースフォルダから読み込まれる。
    ただし「plugins.ini」が「InheritStyleFile」を指定していれば、「prefs.ini」指定のリソースフォルダではなく、「InheritStyleFile」で指定したリソースフォルダから読み込まれる。
  3. 指定のリソースフォルダにもないものは、「インストールフォルダ\default\言語名」から読み込まれる。

単純に言えば『「Override」フォルダに置いたファイルは常に使用される』『「Override」フォルダにないファイルは、標準のフォルダから補完される』ということです。

「Override」フォルダに置いたリソースファイルは、Sleipnirのバージョンアップをしても上書きされません。「Override」フォルダを用いることにより、自分のカスタマイズを優先させるだけでなく、自分のカスタマイズを保護することもできます。
ご注意! 上書きされないということはSleipnirをバージョンアップしても更新されないということです。「Override」フォルダに置いたリソースファイルには、新機能や新項目が追加されてゆきません。差分はご自分でチェックし反映させていくことになります。

Overrideフォルダに関する備考 †

  • アドレスバー拡張メニューの「拡張メニューを編集(&A)」を選ぶと開かれる「GoButtonMenu.xml」は、
    「インストールフォルダ\resourses\languages\default\japanese」
    に置かれているため、これはSleipnirアップデート時にリセットされてしまいます。編集したファイルはそのまま上書きするのではなく「Override」フォルダへと保存しましょう。
    参考:各部の名称と使い方
    参考:Tips|アドレスバー拡張メニューの編集
  • Sleipnir 2.5.12以降は、「~\Override\スタイル名\言語名\~.xml」というように、スタイル別、言語別に「Override」フォルダを分けることもできるようになっています。
    例:「~\Override\sleipnir\japanese\MainMenu.xml」
  • Sleipnir 2.5.14以降は、Sleipnirオプションの「メニューエディタ」からも ~.xml ファイルを編集できるようになっています(一部を除く)。メニューエディタを使用すると「Override」フォルダと対象 ~.xml ファイルが自動的に作成されます。
    参考:Sleipnir オプションリファレンス|ユーザー インタフェース|メニューエディタ
    参考:Tips|各メニューを編集する

コメント †

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Last-modified: 2020-12-09 (水) 10:43:29 (2d)